4号からの連載、「ミシンキルト講座」も今号で最終回を迎えます。
ミシンキルトの達人、菅原順子さんには目からウロコの楽しいテクニックをたくさん紹介していただきました。
今回は、菅原さんがミシンキルトをする際に使う7つのお道具について話を伺いました。「実際に作品を作るときは7つ道具なんてものでは足りないのですが、あえて7つを選ぶのならこれです」そう言って見せてくださったのがこちら(下写真)です。
右から1つ目は、普通のへらの反対側が尖った形状になっているアップリケへら。印をつける時だけでなく、目打ちの代わりとして、また角を出したい時にも活躍してくれる優れものだそうです。
2つ目の逆作用ピンセットは、ボビンの下糸を引き上げる時によく使われるとのこと。握ると先が開き、はなすと先が閉じる構造です。一度つかむとそのまま固定されるため、力を入れっぱなしにしておかなくていいのが使いやすいそうです。
3つ目のはさみは、通常プラモデル製作などに使われるバネ式のものを愛用しているとのこと。軽く握るだけで糸が切れるため、効率的に作業が進められます。
4つ目の3色の印つけシャープペンシルは、水溶性で9㎜の芯が便利。愛用している方も多いアイテムです。
5つ目の目打ちは、ミシンでのピーシングの時は必須の道具。6つ目の水溶性サインペンは、少し太目のサインペンで、水で消えるのが便利だそうです。
最後7つ目の45㎜のロータリーカッターは、布をカットする時にはこれが1番使いやすいそうです。
「苦手な作業もお道具選びひとつで楽しいものに変わことがあるんですよ」と菅原さん。パッチワークは、布をカットする、針に糸を通す、縫い合わせる、糸を切るなど、たくさんの小さな作業の積み重ねで作品が完成します。菅原さんの7つのお道具からは、その1つ1つの作業をとことん楽しむためにお道具を選んでいることが垣間見えたような気がしました。
7号の最終回では、今までの教えていただいたミシンの早縫いテクニックを用いたパターンをタペストリーにまとめています。
皆さん、4号から各パターンの作り方を振り返ってみてください。そしてぜひミシンキルトに挑戦してみてくださいね。
− Profile −
菅原順子(すがわらじゅんこ)さん
公益財団法人日本手芸普及協会、ミシンキルト指導員、養成講座本部講師として講座企画、指導を行っている。国内はもとより、アジア各国、ロシアなど海外でもミシンキルトの普及を行なっている。また最近では、ZOOMでの講座を開催し、地方のミシンキルターへ最新のミシンキルトのテクニックの普及につとめている。
菅原さんのインスタグラム→ https://www.instagram.com/junkossjun/?hl=ja
菅原さんの「ミシンキルト講座」最終回が掲載されているキルトダイアリー7号からの年間購読は、下記からお申し込みいただけます。
→→年間購読申込はこちらから