【展示会拝見!】 栄美子 戸田 ローブとニューゼーファーズキルト展

まだまだ油断は禁物ですが、コロナ禍が落ち着いてきて中断していたキルト教室の展覧会も再開されるようになってきましたね。

今回は2022年、6月16日から19日まで、京都市にある京都文化博物館にて開催された
「栄美子 戸田 ローブとニューゼファーズキルト展 十人十色 百角百巡」展にお邪魔しました。
一年間の制作の総仕上げとして毎年催されていた展示会でしたが、コロナ禍の影響で延期となり、3年ぶりの開催です。

展示会場の様子。
中央に見えるのは、戸田さんの代表的な技法「リバーシブルキルト」。
表と裏で異なるデザインを同時に縫っていきます。

「ずっと展示会を開くことができませんでしたが、その間も制作の手を休めることなく、コツコツと作り続けてきました。
その成果をお見せできることできて嬉しいです」と戸田ローブさん。

教室では共通のパターンデザインに準じながら、一年かけて大作を制作されているそうで、3年前は「ケンタッキーチェーン」、そして2年前は「三角形」がテーマ。
今回の作品展ではその2年分の集大成が一堂に会しました。

構図がダイナミックでオリジナリティ溢れるキルトがたくさん並びました。

「同じパターンでも、捉え方や発展のさせ方によって多様に変化することを知っていただけるようにアドバイスしています。
中には元のパターンデザインがわからなくなるほどの発想力を発揮される生徒さんもいらっしゃって、デザインや表現は自由なんだな、といつも感じさせられます」
その言葉の通り、会場内にはどれひとつ同じデザインが見当たりません。
パターンの比率を変えた動きのある幾何学模様や、曲線やアップリケモチーフに解釈したデザイン、別のパターンの一部に組み込んだものなど、独創的で生徒さんの個性が色濃く打ち出されていました。

いつも配色や構成を正確にアドバイスにするために対面にこだわって指導されている戸田さん。
コロナ禍においても、最大限の配慮と工夫を持ってこだわりを貫き、生徒さんとのコミュニケーションを大切に過ごしました。
今年に入ってからは少しずつ教室運営がしやすくなってきたそうで、生徒さんたちも手を緩めることなく制作に邁進しています。
来年の展示会の見応えあるキルトに期待が膨らみます。

Information

栄美子 戸田 ローブさんのホームページ
http://www.emikotloeb.com

ニューゼファーズのホームページ
http://www.newzephyrs.com

 

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